Biography

ルイス・デ・アルメイダ年表

1525 ポルトガル・リスボンにて誕生したと言われている
1546 ポルトガル国王ジョアン3世から外科医師の免許を授与される(確認済)
1546-1548 リスボンからインド・ゴアに出発 (諸説あり、調査中)
1552 日本に商人として来訪する(1度目)
1552-1554 マラッカー中国間で商人として巨万の富を築く
1555 日本に再来訪する(2度目)
1556 全財産を寄付しイエズス会に入会
1557 日本初西洋式府内病院を開設(外科医長)、乳児院設立に尽力
1559 府内病院を二階建てに増改築
1560 イエズス会より医療行為を禁じられ、布教活動に専念
1561 平戸、度島、生月島、獅子村、飯良村などで布教、教会堂を建てる
1562 薩摩の武士らに洗礼を授ける。横瀬浦開港の交渉、大村純忠から妥結
1563 生月に十字架を建立。口之津に聖堂と住院を建立し集団伝道。島原で布教活動。フロイス来日
1564 口之津での布教と教会設立の許可を得る。宗麟を表敬訪問。フロイスと京都へ向かう
1565 堺、京都、奈良、豊後にて、宗麟に教会建設のための新地所を与えられる。
           堺の了珪宅に長期滞在した際、茶に触れて感銘し、茶の湯文化について書翰にしたためる
1566 ロレンソと伝導。宇久純定の重臣25人を洗礼、奥浦に聖堂を建て123人に洗礼。志岐麟泉に洗礼
1567 長崎領主・長崎甚左衛門(ベルナルド)の元、500人を改宗・洗礼する
1568 アルメイダが寄贈された長崎の地に、ヴィレラによりトードスオスサントスが建てられる
1569 河内浦で700人近くに洗礼を授ける
1570 トルレスの指示で府内、秋月、大村、口之津、久留米、博多、平戸、臼杵を精力的に廻る
           大友宗麟の招きで大友陣営へ赴く
           オルガンティーとカブラルが来日し、各地巡礼にカブラルの案内人として同行
   壱岐、樺島、福田、長崎、大村、有馬、島原、高瀬など、回る。博多で700人に洗礼を授ける
1571 天草鎮尚と久種、家臣らに洗礼を授ける。天草における降誕祭時700人に洗礼を授ける
1572 天草で伝道(キリシタンが1500人、聖堂が18箇所建てられたとの書翰)
1573-1575 空白期間(書翰などからもアルメイダの名が一切途絶える)
1576 口之津からの書翰、有馬領で8千人以上に洗礼を授ける
1577 有馬領でキリシタン迫害、教会返還を有馬晴信に命じられる。天草・本渡を中心に伝道
1578 薩摩で仏僧らの抵抗を受けながらも伝道。大友宗麟が受洗
1579 ヴァリニャーノ口之津に到着。アルメイダら4人、司祭叙階のためマカオに派遣される
1580 マカオ(サン・アントニオ教会)にて司祭に叙階される
1583 天草にて天に召される

 

※以下の文献は、再構成に際して参照した主要資料の一部です。
他、未公開資料・現地調査・未整理史料等も含めて調査を継続しています。

 

【参考文献(一部抜粋)】

– アジュダ図書館『モンスーン文書(原典)』
– Arquivo Nacional da Torre do Tombo(ANTT)『Documentos do Estado da Índia』
– Charles R. Boxer, The Christian Century in Japan(University of California Press)
– Georg Schurhammer, Francis Xavier: His Life, His Times Vols. I–IV
– Hütten, Leonhard. Die Jesuiten in Japan (1549–1639)
– Diogo do Couto, Décadas da Ásia
– João Paulo Oliveira e Costa, Portugal e o Japão. O Século Namban(Imprensa Nacional-Casa da Moeda)
– João A. Schuhemacher, Jesuítas e leigos na Ásia(Edições Loyola)

– パチェコ・ディエゴ『ルイス・デ・アルメイダ 1525–1583 ― 光を燈す医師』(マカオ文化学会)
– 渡辺京二『バテレンの世紀』(新潮社)
– 高瀬弘一郎『キリシタンの世紀』(岩波書店)
– 高瀬弘一郎『キリシタン時代の研究』(岩波書店)
– 高瀬弘一郎(訳)『イエズス会と日本 1・2』(岩波書店)  
– 高瀬弘一郎『キリシタン時代の文化と諸相』(八木書店)  
– 高瀬弘一郎『キリシタン時代対外関係の研究』(吉川弘文館)  
– 高瀬弘一郎『キリシタン時代の貿易と外交』(八木書店)  
– 高瀬弘一郎(訳注)『モンスーン文書と日本 ― アジュダ図書館所蔵史料集成』(八木書店)  
– 高瀬弘一郎(訳注)『大航海時代の日本』(八木書店)
– 松田毅一『南蛮とキリシタン』(講談社学術文庫)  
– 松田毅一『日葡交渉史』(教文館)
– L. フロイス『日本史』1-12(中公文庫/松田毅一・川崎桃太訳)  
– 五野井隆史『日本キリシタン史の研究』(吉川弘文館)  
– 五野井隆史『大航海時代と日本』(渡辺出版)  
– 五野井隆史 監修『キリシタン大名 ― 布教・政策・信仰の実相』(宮帯出版社)
– 岡本良和『16世紀日欧交通史の研究』(原書房)
– 岡美穂子『商人と宣教師 ― 南蛮貿易の世界』(東京大学出版会)
– 加藤知弘『バテレンと宗麟の時代』(石風社)  
– 加藤知弘『ザビエルの見た大分 ― 豊後国際交流史』(葦書房)
– 豊島正之 編『キリシタンと出版』(八木書店)
– 川村信三/清水有子 編『キリシタン1622 殉教・列聖・布教聖省』(教文館)
– チーリスク・フーベルト『キリシタン人物の研究』(吉川弘文館)
– 小岸昭『隠れユダヤ教徒と隠れキリシタン』(人文書院)
– 平尾道雄『府内の宣教師たち』
– 海老沢有道『日本キリシタン史』(塙書房)
– シュッテ・ヨゼフ・フランツ 編『アフォンソ・デ・ルセナの回想録』(キリシタン文化研究会)
– 宇都宮文夫『ルイス・デ・アルメイダの足跡』
– 東野利夫『南蛮医アルメイダ』

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